日本建築学会は7日、東京都港区の建築会館ホールで建築文化週間・学生グランプリ2018「銀茶会の茶席」の第2次審査と表彰式を開いた。「華」をテーマに、国際性豊かなにぎわいをみせる銀座の街にふさわしい華やかさの表現を求めた今回は、乾漆を造形手法に取り入れた東京芸大大学院の呂亜輝さん、蘇●さん、陸暢さんのチームの「華美-乾漆茶室」を最優秀賞に選んだ。学生創作茶室として今後さらにブラッシュアップした上で実施制作し、25日から29日まで銀座三越で展示されるほか、27、28の両日には銀茶会のお茶席として実際に使用される。
最終的には、硬化する特性を利用して麻布などを漆で固める造形技法を用いた「乾漆茶席」が、その実現性とともに案をブラッシュアップできる可能性が評価されて最優秀賞を射止めた。
優秀賞は「PAPER DANCE-ロール紙の茶席」を提案した九大大学院の崎元誠さん、本田裕之さん、池田慎太郎さんのチームと、「Pylon Temple」を提案した芝浦工大大学院の小川航輝さん、関紗綾香さん、中村靖怡さんのチームだった。