【銀茶会の茶席】最優秀は呂亜輝さんらの「乾漆茶室」に! 10/25-29展示と茶席@銀座三越 | 建設通信新聞Digital

4月18日 木曜日

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【銀茶会の茶席】最優秀は呂亜輝さんらの「乾漆茶室」に! 10/25-29展示と茶席@銀座三越

 日本建築学会は7日、東京都港区の建築会館ホールで建築文化週間・学生グランプリ2018「銀茶会の茶席」の第2次審査と表彰式を開いた。「華」をテーマに、国際性豊かなにぎわいをみせる銀座の街にふさわしい華やかさの表現を求めた今回は、乾漆を造形手法に取り入れた東京芸大大学院の呂亜輝さん、蘇●さん、陸暢さんのチームの「華美-乾漆茶室」を最優秀賞に選んだ。学生創作茶室として今後さらにブラッシュアップした上で実施制作し、25日から29日まで銀座三越で展示されるほか、27、28の両日には銀茶会のお茶席として実際に使用される。

最優秀賞の「華美-乾漆茶席」

 今回は全国から37点の応募があり、1次審査で選ばれた3チームが前日から2日がかりで1分の1模型を制作した。乾漆、ロール紙、パイロン(カラーコーン)と、それぞれ独自の着想から導かれた作品に対し、審査員からは意欲的にチャレンジする姿勢を評価する声が聞かれる一方で、「華」をどう解釈し表現したのかというテーマ性や実際に使用される建築物であるという観点からは厳しい指摘が相次ぎ、「最初のアイデアに酔いすぎてそれを越えようとする姿勢が感じられない」「情熱や思いはあってもクライアントの出す課題にきちんと向きあっていないのではないか」などとさらなる奮起を促す声も上がった。
 最終的には、硬化する特性を利用して麻布などを漆で固める造形技法を用いた「乾漆茶席」が、その実現性とともに案をブラッシュアップできる可能性が評価されて最優秀賞を射止めた。

最優秀チーム(前列)と審査委員ら

 優秀賞は「PAPER DANCE-ロール紙の茶席」を提案した九大大学院の崎元誠さん、本田裕之さん、池田慎太郎さんのチームと、「Pylon Temple」を提案した芝浦工大大学院の小川航輝さん、関紗綾香さん、中村靖怡さんのチームだった。

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