宮城県と県建設業協会(千葉嘉春会長)は、仙台市内の仙台塩釜港で橋本店が施工中の高砂コンテナターミナル管理棟新築工事現場を対象に、2018年度親子現場見学会を開いた。参加した小学生とその保護者25家族56人が、建設現場で行う作業を体験したほか、海上貿易の拠点となる港の役割を学んだ。
続いて、県の担当者が港の周囲にある施設やコンテナターミナルなどの役割を解説した。
児童たちは目を輝かせながらターミナル内で稼働する重機を観察し、「黄色い車(ストラドルキャリア)の高さはどれくらいですか」「コンテナには(荷物が)何㎞積み込められますか」などとしきりに質問をしていた。
この後の現場見学では、5班に分かれた児童らが、ウレタン吹き付けや鉄筋の結束作業を体験したほか、現場で活躍するコンクリートポンプ車やクレーン車に触れたり、高所作業車に試乗した。
参加した女子児童は「ウレタンの吹き付け体験が楽しかった。(作業員の人が)優しく教えてくれた」と感想を話していた。また、高所作業車に試乗した男子児童は「遠くの景色がよく見えた。もう一度乗りたい」と話した。
高砂コンテナターミナルは、コンテナ取扱量が東日本大震災前の水準を超え、今後も増加が見込まれることから拡張しており、その一環として既設の管理棟を移築する。規模はRC造4階建て延べ1846㎡。工期は12月14日まで。設計はパシフィックコンサルタンツが担当した。建設地は仙台市宮城野区港1。