大和リースは11日、札幌市内の旧北海道立産業共進会場跡地に計画している複合商業施設「(仮称)BRANCH札幌月寒」の起工式を開いた。大和リースの森内潤一取締役常務執行役員流通建築リース事業部長を始め、北海道農政部の青木誠雄次長、施工を担う鉄建建設の外山勉建築本部常務執行役員副本部長ら工事関係者約80人が出席し、2019年6月の全面開業を目指し、工事の無事故・無災害を祈念した。設計は大和リース、総合プランニングセンター、高野ランドスケーププランニング、施工は主体、設備一括して鉄建建設・宮坂建設工業JVが担当する。
神事後、あいさつした森内部長は「全国で150カ所以上の商業施設を運営しているが、そのうち北海道は最も多く11カ所あり、今回は12番目の施設となる」と説明し、「商業施設には保育の問題を解消する児童サービスを展開するなど、新しい取り組みを進め、地域のランドスケープとしての施設を目指し、集う、つながる、広がるをテーマに地域の憩いの場となるよう盛り上げていきたい」と述べた。
この複合商業施設は、2017年度に北海道農政部が北海道立産業共進会場用地売却に係わる公募型プロポーザルを実施し、優先事業者に選ばれた大和リースが取得した。
同施設は、体験型施設、交流スペース、芝生広場を設けるなど、地域のコミュニティーを育む拠点をコンセプトとしており、BRANCH業態は道内第1号となる。規模は、スーパーマーケット(平屋建て3000㎡)、物販販売店舗(同)、保育園と児童デイサービス(平屋一部2階建て延べ3000㎡)、飲食店舗など(平屋建て1500㎡)を設置。保育園や飲食店は約1万㎡の公園施設内に整備する。
飲食店舗など(2階建て延べ1000㎡)、クリニックモール(2階建て延べ1500㎡)、フィットネスクラブ(2階建て延べ2300㎡)の合計7棟(延べ1万5300㎡)を配置し、469台分の駐車場を設ける。建設費は28億4100万円を見込む。19年4月から順次オープンを予定し6月の全面開業を目指す。建設地は札幌市豊平区月寒東3条11丁目21-5、21-27の敷地面積4万4173㎡。