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5月6日 月曜日

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【3Dプリンター】技術蓄積へ米社に出資/東急建設

オフィスの壁も3D プリンターで施工


 
 東急建設は、TOKYU-CONST GB Innovation Fund(運営者=グローバル・ブレイン)を通じて、独自開発の3Dプリンター技術で建物を製造し販売するBranch Technology(米国テネシー州、ライアン・ラスクCEO)に出資した。3Dプリンターでの施工ノウハウを蓄積する狙いがある。
 Branch Technologyは、2015年6月に設立したベンチャー企業。格子状の構造体を自由なデザインで3Dプリントできる独自技術を持っており、さまざまなデザインのファサード、モニュメント、建設物の製造・販売を手掛け、大規模建築物にも対応している。既に商業施設を含め複数の納入実績があり、米国のBuilding Code(建築業に係る行政許可)を取得済みだ。
 3Dプリンターは、複雑な曲面などデザイン性の高い形状を製造できる上に、工場生産のため建設時のCO2排出削減や、自動施工による省人化などの効果が期待される。東急建設は今回の出資を通じて、3Dプリンター施工のノウハウを蓄積し、建設現場の生産性向上や、長期経営計画で経営の軸に掲げる「脱炭素」「廃棄物ゼロ」の取り組みを加速させる。

 

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