【専門工学の魅力を発信】戸田建設が兵庫工高生に現場見学会を開催 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【専門工学の魅力を発信】戸田建設が兵庫工高生に現場見学会を開催

 戸田建設と同社大阪利友会の採用支援組織(嶋田聡会長)は24日、兵庫県立兵庫工業高校の生徒を対象とする現場見学会を開いた。同校の2年生39人が参加し、神戸市建設局の「西部処理場北系水処理施設築造工事(土木)」の現場を視察。各専門工事会社が協力して工事を進めていることや、ものづくりの魅力などを学んだ。施工は戸田建設・岩田地崎建設JVが担当している。
 冒頭、嶋田会長は「見学会は若い人に建設業と専門工事業を理解し、興味を持ってもらうために企画したもので、これが1回目となる。工事はゼネコンの社員だけでなく、さまざまな業者と職人が集まって進めていることを初めて知る人も多いと思う。工事現場で行われていることを理解し、今後の就職活動の参考にしてもらいたい」とあいさつした。
 続いて、戸田建設の監理技術者・中川晋太朗さんが工事概要などを説明した後、生徒たちは専門工事会社の壺山建設(鳶・土工事)、岡田鉄筋工業(鉄筋工事)、三和鉄筋工事(同)、友興組(鳶・土工事)の担当者から作業の説明を受けながら現場を見学。現在は杭打ちと地中連続壁の土留工を終え、鉄筋や型枠といった躯体工事が進められている段階で、その作業風景を桟橋の上から確認した。

作業風景を桟橋の上から確認

 測量のデモンストレーションでは、きんそくがドローン測量と最新測量機器による測量を実演して生徒も作業を体験。ドローンでの記念撮影も行った。

最新機器による測量作業も体験

 見学会後は現場事務所に戻って質疑応答が行われ、各専門工事会社が仕事のやりがいや苦労などを説明した。
 同校の清水哲成都市環境工学科長は「普段の授業とは異なるこういった機会を設けてもらい、本当にありがたい。この見学会で専門工事に興味を持つ生徒もいると思うが、どの道に進むとしてもこの体験は参考になる」と感想を述べた。

現場事務所で質疑応答

 西部処理場北系水処理施設築造工事(土木)は神戸市長田区南駒栄町にある中央水環境センター敷地内に処理場を増築するもの。
 処理能力日量5万m3と計画されており、最初沈殿池、生物反応槽、最終沈殿池、ろ過池を築造する。
 2016年3月に着工し、工期は19年12月28日までで、10月末の進捗率見込みは約57%。また、この土木工事では地下から地上6m部分までを施工し、そこから上は建築工事で実施する。

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