【銚子沖ウィンドファーム】東電が海底地盤調査を開始 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【銚子沖ウィンドファーム】東電が海底地盤調査を開始

 東京電力は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業として研究調査を進めていた千葉県銚子沖の洋上ウィンドファーム事業について、実現可能性を検証するための海底地盤調査を1日から開始した。2019年1月末までの約3カ月間で、海底ボーリング調査や音波探査を実施する。

洋上風力実証設備(手前)と風況観測タワー

 東電は、09年8月からNEDOの公募事業として千葉県銚子沖の風況・海象把握や海洋構造物が環境に与える影響などの調査を開始し、13年1月からはNEDOと共同で銚子市沖3.1㎞の海域に国内初の洋上風力発電設備を設置して実証実験を進めてきた。厳しい気象・海象での運転・保守や設備の安全性、塩害に対する耐久性などを検証し、同海域が有力な候補地点であることを確認した。
 こうした経緯を踏まえ今回、銚子市と旭市沖にSEP(自己昇降式台船)を設置して2カ所のボーリングで地盤構造を解明するとともに、サンプリング試料による室内試験で地質性状を調査する。音波探査は、銚子市、旭市、匝瑳市、横芝光町の沖合で実施する。陸上でも、4カ所でボーリング調査とサンプリング試料による室内試験を実施。海上と陸上の調査結果と音波探査の結果で地盤構造を面的に確認する。

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