【広島8大学卒業設計展】最優秀は西山菜月さん(山口大)の「生業がつなぐ、くらしの森」に | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

公式ブログ

【広島8大学卒業設計展】最優秀は西山菜月さん(山口大)の「生業がつなぐ、くらしの森」に

最優秀作品「生業がつなぐ、くらしの森-生業、集まって住まうことをテーマに考える暮らしのかたち」

 広島8大学卒業設計展2017実行委員会主催による同設計展が2日から7日まで、広島市中区の旧日本銀行広島支店で開かれた。ことしも各校建築学科の学生による力作が出展され、7日に開かれた広島平和記念卒業設計賞の審査会では、最優秀賞に山口大学工学部感性デザイン工学科の西山菜月さんの「生業がつなぐ、くらしの森-生業、集まって住まうことをテーマに考える暮らしのかたち」が選ばれた。
 出展校は、広島大学、広島工業大学、近畿大学工学部、広島女学院大学、福山大学、安田女子大学、山口大学に、招待校の穴吹デザイン専門学校、岡山理科大学、呉工業高等専門学校、島根大学、福山市立大学、米子工業高等専門学校が加わった。
 審査会では、建築家の山本理顕、遠藤秀平、藤原徹平、末光弘和各氏を審査員に招き、例年以上の熱い議論が交わされた。審査の結果、最優秀のほか、優秀賞に島根大総合理工学部建築・生産設計工学科の長谷葉月さんの「誘う小道-小道から見通す歴史的町並みのこれから」、穴吹デザイン専門学校インテリアデザイン科の長原みずほさんの「垣根のない宿-家族の味から、一歩進んだ交流がはじまる」、広島工大環境学部環境デザイン学科の藤原陽平さんの「アートの拠点-ヒロシマの都市にアートを広げるアンテナショップ」の3作品が選定された。

山本氏から最優秀の西山さんにトロフィー贈呈

 表彰式では最優秀、優秀者のほか、審査員特別賞4点、来場した一般市民が審査に参加し最も票を集めた市民賞2点の受賞者に対して各審査員らから表彰状や記念品が贈られた。実行委員会を代表して顧問を務める広大大学院工学研究院の岡河貢社会環境空間部門准教授が学生たちにねぎらいの言葉を贈った後、このイベントに特別協賛し、出展された卒業設計の作品集を出版する総合資格学院広島校の山代篤学校長が「学生時代に得た多くのものは皆さんの一生の宝物。進む道はそれぞれでもこれからも互いに刺激し合い、技術者として夢あふれる安心で安全な建築を世に送り出してください」と激励した。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら