日本建築美術工芸協会（aaca、岡本賢会長）は、第28回（2018年度）AACA賞と芦原義信賞を発表した。応募があった45作品の中から、AACA賞はローラン・ネイ氏、渡邉竜一氏、エリック・ボーダウェー氏、岡田裕司氏（いずれもNey＆PartnersJapan）、鈴木直之氏、愚川知佳氏（ともにダイアグラム）による『出島表門橋』が選ばれた。新人賞にあたる芦原義信賞は加藤詞史氏（加藤建築設計事務所）の『梅郷礼拝堂』、30周年記念美術工芸賞は高橋匡太氏の『越後妻有文化ホール・十日町中央公民館（光織り）』が選ばれた。
出島表門橋について、選考委員の斎藤公男氏は、「かたちのデザインと物語の共有というモノとコトが総合的に計画・実施され、現代の建築・インフラの新しいあり方を提示されている」と社会的・文化的価値が極めて高いと評価している。
AACA賞に輝いた「出島表門橋」
AACA賞と芦原義信賞以外の受賞作品と作者は次のとおり（カッコ内は所属、敬称略）。
〈優秀賞〉
▽越後妻有文化ホール・十日町中央公民館（段十郎）＝永池雅人、鈴木教久、加藤洋平（梓設計）。
〈奨励賞〉
▽川崎技術開発センター＝林総一郎（三菱地所設計）▽伊根の舟屋＝京谷友也（京谷友也建築設計室）。
〈特別賞〉
▽薬師堂食堂（じきどう）＝鈴木嘉吉（監修）、矢野和之、舘崎麻衣子（文化財保存計画協会、基本設計）、伊東豊雄（伊東豊雄建築設計事務所、内部基本設計）、野田隆史、本弓省吾（竹中工務店、実施設計）、田淵俊夫（仏画）、荒木かおり（川面美術研究所、須弥壇天蓋彩色）、東海林洋弘靖（LIGHTDESIGN、照明計画）。
