【国内初・港湾荷役専用クレーン】「横浜港ハンマーヘッドクレーン」が土木遺産に 土木学会 | 建設通信新聞Digital

5月12日 日曜日

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【国内初・港湾荷役専用クレーン】「横浜港ハンマーヘッドクレーン」が土木遺産に 土木学会

 関東地方整備局が所有する「横浜港ハンマーヘッドクレーン」が2019年度土木学会選奨土木遺産に認定され、横浜市の新港客船ターミナル工事事務所で認定書授与式が行われた。松永康男副局長らの出席の下、土木学会関東支部選奨土木遺産選考委員の中藤誠二関東学院大理工学部准教授が石橋洋信港湾空港部長に認定書を手渡した。

土木遺産に認定された横浜港ハンマーヘッドクレーン

 横浜港ハンマヘッドクレーンは、1914年に横浜港新港ふ頭に整備された英国製の国内初の港湾荷役専用クレーンで、人力による荷役や小舟はしけによる沖合の船との荷役から、直接船へ重量物の荷役が可能となるなど、日本の港のクレーンによる荷役の先駆けとなった。堅固なニューマチックケーソン基礎により、関東大震災でも損傷を受けず、建設以来104年経過後も健全な姿を残している。
 整備局は19年1月6日まで、横浜みなと博物館特別展示室で企画展「近代横浜港の基礎を築いた横浜港ハンマーヘッドクレーン1914~」を開いている。横浜港の整備とハンマーヘッドクレーン、全国のハンマーヘッドクレーン、横浜港の今後のプロジェクト紹介、客船ターミナルを中核とした新港地区の「YOKOHAMA HAMMERHEAD PROJECT」などを展示し、入場は無料。

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