【三井住友建設・新人研修】1年を通した研修を実施 自ら考える習慣を養い、地域貢献ができる人材へ | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

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【三井住友建設・新人研修】1年を通した研修を実施 自ら考える習慣を養い、地域貢献ができる人材へ

 三井住友建設は、千葉県流山市の同社技術研究所で新入社員研修を実施している。泊まり込みの1カ月余りにわたるプログラムで、新入社員43人が参加している。経験豊富な協力会社の社員や同社東北支店から大阪支店までの先輩社員の指示のもと、7-8人の班でテーブル状のRC駆体をゼロから造り上げる。21日の研修では、コンクリートの打設作業に取り組んだ。
 新入社員は入社後、本社研修と2現場の研修を経て合宿研修に入った。同社の田中邦佳建築本部建築工事管理部長は、「分からないことでも自分で考える習慣を持ち、職人など周囲の人と対話し、物事をやり遂げてほしい。常に作業の記録を取り、考えていくことがスキルアップにつながる」と研修の意義を強調した。相川威文同部工事管理グループ次長は、「懇親会の翌日に遅刻した新入生を前に、協力会社の方がきょうは作業できないと叱っていた。社会人として大切なことを学んでいる」と研修を振り返った。
 参加した新入社員のうち、東北支店で現場研修を行った横井大誠さんは「研修で職人さんと仕事をともにすることで、仕事で指示を出す際のさじ加減を身を持って勉強できた。今後も長く現場で仕事をしたい」、技術研究所の大圖友梨子さんは「技術関係で学べることが多かった、班でさまざまな人と協力することで多くのことを学んだ」と語った。技術本部の矢ヶ崎啓介さんは「今後は、施工性向上に取り組み、地域貢献ができるような人材になりたい」、横浜支店の大津愛那さんは「自分は設備を担当するが、建築と設備は密接な関係で、基礎の基礎から勉強できたことは非常に有意義だった。この経験を今後に生かし、成長したい」と意気込みをみせた。
 技術指導に当たった野島建設の門馬孝志工事長は「自分の若い時を思い出し、初心に帰れた。元請けに教える難しさはあったが、意識せずに取り組めたと思う。一番きついのは現場を監督する立場だ。柔軟性を持って頑張ってほしい」とエールを送った。
 同社は今年度から1年を通した研修を行っている。実技合宿は11月19日から12月26日まで行い、年明けの現場研修を経て4月に本配属が決まる。

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