前田建設は15日、2018年12月にオープンした新技術研究所「ICI総合センターICIラボ」(茨城県取手市)の開所式を開いた。オープンイノベーションの実践と社会実装の場として、本格的な活動を始める。
開所式の冒頭、前田操治社長は「創業からの100年は、挑戦の歴史だった。これからの100年で次なる挑戦に踏み出す。エンジニアリング力と新たな建設サービスを融合した『総合インフラサービス企業』を目指す」と宣言した上で、「ICI総合センターは、さまざまな技術やノウハウを持つ人とともにイノベーションをつくり上げる。その基盤と位置付けている」と述べた。従来の技術研究所と異なり、前田建設が資金面も含めて支援するベンチャー企業が、大学の支援を受けながら前田建設の研究者と協創する場となる。ベンチャー企業に対しては、「この場で生み出した技術が社会に実装され、役に立つやりがいを感じてほしい」と呼び掛けた。
このほか、包括的連携協定を結んだ高知工科大学の磯部雅彦学長や建築家の内藤廣氏らがメッセージを寄せた。