【大阪事協・若手部会】IoTやBIM時代の建築に必要な「キャラクター性」を育む! 設立記念式典で役割などを考える  | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【大阪事協・若手部会】IoTやBIM時代の建築に必要な「キャラクター性」を育む! 設立記念式典で役割などを考える 

 大阪府建築士事務所協会(戸田和孝会長)は15日、大阪市の大阪府建築健保会館で若手部会設立記念式典「大坂の陣」を開いた。関係者ら約80人が参加した。
 若手部会は、若手の役割や今後の建築士事務所のあり方について考える場として2018年4月に設立した。会員約60人で、公式活動は今回が初めてとなる。
 冒頭、大阪若手部会の初代会長に就任した阪口順哉氏(知究設計代表)は「若手に何ができるのか、きょうのパネルディスカッションやテーブルディスカッションでその方向性を定めたい」とあいさつした。

阪口部会長

 続いて戸田会長は「各種の建築関係団体があるが、一般の方からは『同じようなもの』ととらえられている。この一般の視点が大切だ。業界内のしがらみにとらわれず、横断的につながることは若手に託された使命。いろんな可能性を追求してほしい」と述べた。
 来賓出席した柏本保兵庫県建築士事務所協会会長は「日本建築士事務所協会連合会では、大内達史会長のころに青年話創会が創設された。この度、大阪にもできたことは大変喜ばしい。われわれは若い人たちの活動をサポートしていきたい」と祝辞を述べた。
 パネルディスカッションでは、「建築士事務所の未来と課題」をテーマに、阪口部会長、木村貞基氏(アルファ建築設計事務所代表)、辻奈津子氏(構造総研)、奈木紀子氏(Atelier-NAGI主宰)がパネリストを、橋本頼幸氏(こま設計堂代表)がコーディネーターを務めた。
 最近の業界の潮流について木村氏は「IoT(モノのインターネット)やBIMの時代にあって、建築には技術と同時にキャラクター性が必要だ。キャラクター性を育むのは若手会のような集まりだ」と話した。
 建築の仕事の楽しさについて奈木氏は「つらい時期を耐え、続けていくことで発見できる」と述べた一方、辻氏は「楽しいことなどない。仕事以外で発散しないといけない。でも、人生は先行きが見えないから面白い」と話した。
 また、阪口部会長は、所員のモチベーション向上に向け「施主からお褒めいただいた内容を少し誇張して伝える」と述べた。
 その後はテーブルディスカッションや設立パーティーも開いた。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら