【復興まちづくり後押し!】三陸道2区間開通 仙台市~気仙沼市結ばれ観光振興などに期待 東北整備局 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【復興まちづくり後押し!】三陸道2区間開通 仙台市~気仙沼市結ばれ観光振興などに期待 東北整備局

 東北地方整備局が東日本大震災からの復興リーディングプロジェクトとして整備を進めていた三陸沿岸道路の歌津本吉道路「歌津IC~小泉海岸IC」(10㎞)と本吉気仙沼道路(II期)「本吉津谷IC~大谷海岸IC」(4㎞)が16日に開通した。これにより、宮城県内の三陸沿岸道路は仙台市から気仙沼市まで直接結ばれ、観光振興や地域産業の活性化などの効果が期待される。

テープカットする石井国交相(前列中央)ら

 今回開通したのは、歌津本吉道路が南三陸町字白山の歌津ICから気仙沼市本吉町卯名沢の小泉海岸ICまで。本吉気仙沼道路(II期)は同市本吉町津谷長根の本吉津谷ICから同市本吉町九多丸の大谷海岸ICまでの区間。
 両道路の整備により、津波浸水区域を回避でき、災害時にも緊急輸送路として機能する信頼性の高い高速ネットワークを形成するほか、地域の基幹産業である水産業・水産加工業の振興を支援。また、救急搬送時の安定性・速達性向上に寄与し、観光誘客の促進・広域観光の活性化も支援する。
 歌津本吉道路の歌津北ICと本吉気仙沼道路の本吉津谷IC付近でそれぞれ行われた開通式典には、延べ780人が出席した。冒頭、石井啓一国土交通相は「今回の開通は宮城県沿岸地域の復興まちづくりを力強く後押し、水産業を始めとする地域産業の振興や物流の輸送効率化などに大きく貢献する。今後も復興道路・復興支援道路の20年度までの全線開通を目指し、事業を推進していく」とあいさつした。
 この後、関係者によるテープカットやくす玉開きなどに続いてパレードが行われ、両区間の開通を盛大に祝った。

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