建築新人戦2018オフィシャルブック010(総合資格発行)の刊行パーティーが3月31日、大阪市内で開かれた。同新人戦2019実行委員会の光嶋裕介実行委員長、平田晃久審査委員長、特別顧問の岸隆司総合資格学院学院長、学生代表の原和奏さん(武庫川女子大2回生)が呼び掛け、学生、教員、協賛企業から約60人が参加した。11年前の建築新人戦発足に尽力し長年実行委員長を務めた、中村勇大京都造形大教授が29日急逝したことから遺志を引き継ぎ、全国最大規模に成長した学生コンテストの進化と飛躍へ決意を新たにした。
18年審査委員の竹山聖京大教授、遠藤秀平神戸大教授はともに故中村氏の献身的な尽力をたたえ、「建築新人戦という構想を09年7月に3人で話し合ったのが始まり。ここまで育ったのは感無量。10周年目の刊行を一番心待ちにしていたのは中村さんだろう」と語った。
岸学院長は「学校でつけられた成績だけが、ものごとの優劣を決めるわけではない。自分の可能性を広げてほしい。そのきっかけの1つに建築新人戦がなることを望んでいる」と熱い思いを披露した。18年幹事長だった松本明近畿大教授の献杯発声で懇親に移った。
19年の光嶋実行委員長は「1級建築士になったから建築家ではない。F1レーサーを目指すべきだ。作品を通して議論することで、社会を変えていく熱い思いを学生たちに伝える、後押しする新人戦にしたい」と話していた。
