【進化と飛躍へ】『建築新人戦2018オフィシャルブック010』刊行 中村勇大氏の遺志引き継ぐ | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【進化と飛躍へ】『建築新人戦2018オフィシャルブック010』刊行 中村勇大氏の遺志引き継ぐ

 建築新人戦2018オフィシャルブック010(総合資格発行)の刊行パーティーが3月31日、大阪市内で開かれた。同新人戦2019実行委員会の光嶋裕介実行委員長、平田晃久審査委員長、特別顧問の岸隆司総合資格学院学院長、学生代表の原和奏さん(武庫川女子大2回生)が呼び掛け、学生、教員、協賛企業から約60人が参加した。11年前の建築新人戦発足に尽力し長年実行委員長を務めた、中村勇大京都造形大教授が29日急逝したことから遺志を引き継ぎ、全国最大規模に成長した学生コンテストの進化と飛躍へ決意を新たにした。

建築新人戦2018オフィシャルブック010

 故中村氏に黙とう後、学生代表の原さんが「19年大会は変化、巻き込むを掲げ、建築以外の方々を巻き込んだ新たな建築新人戦を考えている」とあいさつ。18年の書籍班班長を務めた豊野文子さん(神戸大3回生)は「例年以上の充実した内容になったと自負している」と振り返った。
 18年審査委員の竹山聖京大教授、遠藤秀平神戸大教授はともに故中村氏の献身的な尽力をたたえ、「建築新人戦という構想を09年7月に3人で話し合ったのが始まり。ここまで育ったのは感無量。10周年目の刊行を一番心待ちにしていたのは中村さんだろう」と語った。
 岸学院長は「学校でつけられた成績だけが、ものごとの優劣を決めるわけではない。自分の可能性を広げてほしい。そのきっかけの1つに建築新人戦がなることを望んでいる」と熱い思いを披露した。18年幹事長だった松本明近畿大教授の献杯発声で懇親に移った。
 19年の光嶋実行委員長は「1級建築士になったから建築家ではない。F1レーサーを目指すべきだ。作品を通して議論することで、社会を変えていく熱い思いを学生たちに伝える、後押しする新人戦にしたい」と話していた。

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