【KDDI】携帯通信活用スマートドローン 6月より測量解析などソリューション提供を開始! | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

公式ブログ

【KDDI】携帯通信活用スマートドローン 6月より測量解析などソリューション提供を開始!

 KDDIは、携帯通信ネットワークを活用してドローンを運用する「スマートドローン」による多様なソリューションの提供を6月から順次始める。全国の携帯通信ネットワークを使い、遠隔制御で安全な長距離飛行が可能となり、広範囲のドローン活用を支援する。
 同社のスマートドローンは、通信、機体、気象・地図、運航管理の要素で構成するプラットフォームを活用して、設備の広域監視や鉄塔点検、風力点検、測量解析などのソリューションを提供する。
 そのうち、測量解析ではアイサンテクノロジーの大規模3次元点群高速処理ツール「Wing Earth」と連携する。スマートドローンプラットフォームを活用して測量対象を静止画撮影、レーザー測量した後、作成した点群データを解析し、施工管理で利用できるようにデータを加工する。編集した点群データを基に、さまざまな施工管理システムに対応した成果ファイルを出力でき、業務の効率化を実現する。
 これまでもWing Earth自体は提供されていたが、今回のソリューションは大量の大規模な点群データをクラウド上で処理できることが特徴だ。一般的に、点群ソフトを使うためにはハイスペックのパソコンが必要だが、クラウドの活用により、パソコンのスペックに依存することなく点群データが扱える。現場事務所のパソコンを始め、どこでもサービスを利用でき、関係者間の共有も容易となる。
 アイサンテクノロジーの廣野和彦測地ソリューション事業本部3D空間ソリューション事業部部長は「いまからドローンを導入したり、人材を育成するためにはコストが掛かる。パッケージとしての提供により、利用の裾野が広がるのではないか」と期待を寄せる。
 Wing Earthには業務効率化につながるさまざまな機能を搭載する。例えば、物体の自動認識機能は人や車、建設機械などの点群をクリックすると、点ではなく物体として捉えることができ、迅速な編集作業が可能となる。廣野部長は「工事中に人や車を移動すると時間が掛かるが、不要なところだけを削除することができる」と説明する。
 両社の強みを生かしたパッケージとしてソリューションを提供することで、測量分野のドローン活用を後押しする。廣野部長は「日々の進捗管理のドローン活用が進むとさらにターゲットは広がるのではないか」と展望する。

測量解析を始め5つのソリューションを提供

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら