【51日間無災害で任務終了!】第60次南極地域観測隊員・(飛島建設)馬場潤さんにクローズアップ | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【51日間無災害で任務終了!】第60次南極地域観測隊員・(飛島建設)馬場潤さんにクローズアップ

 第60次南極地域観測隊(夏隊)として、2018年12月22日から19年2月10日までの51日間、目標どおり無災害で任務を終え、無事帰国した。昭和基地では風力発電装置3号機建設工事、第2車庫兼ヘリ格納庫風下ヘリパット建設工事、コンテナヤード・道路補修工事など、計10項目の作業に従事した。天候の問題や時間的な都合により、予定していた倉庫棟のウレタン塗装防水工事を越冬隊に引き継ぐことになった以外は、すべての作業を終了した。

南極での馬場さん。何にもない真っ白な世界だった

 51日間のうち、作業期間は43日。残る8日は休日だったが、限られた期間内での作業となるため、少しでも働きたいという隊員が多く「実質、全員が休んだのは元旦だけだった」と振り返る。現地では、建築が専門でない隊員もまとめて作業に当たったことから、人とのつながりを大切にすることを改めて実感した。
 南極では大自然を満喫した。「個人的にあまり興味がなかった」というオーロラも実際に見ると感動したという。一方で「仕事をしている期間が長かったので、まだ物足りない。もっと楽しめたという後悔もある」と笑う。
 飛島建設は、1994年(第36次観測隊)から、南極地域観測隊の設営部門(土木・建築)に技術者の派遣を継続して行っている。次期観測隊員に対しては「いろいろ大変なこともあると思うが、けがのないようにしてほしい」と話す。

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