三井不動産と東京ガスは共同で、3月に日本橋室町三井タワー内に竣工した「日本橋エネルギーセンター」を通じて、日本橋室町周辺に電気と熱を安定供給する「日本橋スマートエネルギープロジェクト」を1日から開始した。既存ビルを含めた周辺地域にエネルギーを供給するのは日本初。都市ガスを活用した分散型CGS(コージェネレーションシステム)と系統電源によって電源を多重化するほか、エネルギーの地産地消で省エネ・省CO2を実現する災害に強く、国際競争力の高いまち・日本橋を目指す。
三井不動産の菰田正信社長は「これまで私たちは日本が直面する課題をまちづくりを通じて解消してきた。『将来の大規模災害による広域停電でも電気を絶やさない』『地球環境にやさしいエネルギー』の2つがこのプロジェクトの目標だ。人々の暮らしを豊かで持続的なものにしたい」と語った。続いて、登壇した東京ガスの内田高史社長は「防災力の向上や省エネなどを実現し、まちの付加価値の向上に寄与していく。三井不動産創業の地である日本橋を働く人、訪れる人が安心して過ごせるまちにしたい」と意気込みを語った。
今後、両者は豊洲エリアなど他地域におけるスマートエネルギー事業で協業していく。