【埼玉設監協】卒業設計コンクール・知事賞に綱川毅さん 新たな「ものづくりの学び」の場を提案 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【埼玉設監協】卒業設計コンクール・知事賞に綱川毅さん 新たな「ものづくりの学び」の場を提案

 埼玉建築設計監理協会(田中芳樹会長)は14日、さいたま市の埼玉会館で、第19回となる建築系学生奨励事業「卒業設計コンクール」の公開審査・表彰式を開いた。ことしは11大学から43人が出展し、綱川毅さん(日本工業大学)の『ホームセンター・ハイスクール ものづくりを通じて集まる学びの場』が、最高位に当たる埼玉県知事賞に輝いた。同協会賞には、竹内一輝さん(東洋大学)の『寂滅の新陳代謝-中銀カプセルタワー納骨堂転生計画-』が選ばれた。

県知事賞『ホームセンター・ハイスクール』

 県知事賞は最終的に決選投票で決まり、田中会長は「平成最後の歴史に残るコンクールとなった」と評した。審査委員長を務めた岩城和哉東京電機大教授は学生に対し、「多くの方々の思いに支えられたコンクールに出られたことに感謝してほしい」と話した。
 県知事賞を受賞した綱川さんは、工業、農業、総合高校の実験・実習室を組み込んだ専門高校のサテライトキャンパスと、人気が高まっているホームセンターの複合による新たなものづくりの学びの場を提案。一部の空間では、専門高校生とホームセンターのユーザーが、ものづくりの技術を基軸に交流する。この作品は、日本建築家協会主催の全国学生卒業設計コンクールに推薦するJIA埼玉賞の最優秀にも選ばれた。

県知事賞に輝いた綱川さん

 各作品は16日午後1時まで、埼玉会館第三展示室に展示されている。
 このほかの受賞作品は次のとおり(敬称略)。
 〈準埼玉賞〉
 ▽「反転する武甲山」=桑村駿太(東京電機大学)。
 〈準埼玉建築設計監理協会賞〉
 ▽「都山~地産地消型超高層集合住宅~」=渡邉健太郎(日本大学)。
 〈特別審査員賞〉
 ▽「文化に浸かる」=小泉大季(武蔵野美術大学)▽「身体の同質性と精神の異質性 nakameguro house」=野口新(同)▽「天空の霊廟」=遠藤涼平(日本大学)。
 〈埼玉県住宅供給公社賞〉
 ▽「小さな居場所-吹上富士見団地改修計画-」=小林弘道(ものつくり大学)。
 〈さいたま住宅検査センター賞〉
 ▽「まちいとを紡ぎ、ひとぬのを織る」=野邊茜(東京理科大学)▽「水の学校」=岩崎萌子(工学院大学)。
 〈JIA埼玉賞〉
 ▽「ホームセンター・ハイスクール ものづくりを通じて集まる学びの場」=綱川毅(日本工業大学)▽「寂滅の新陳代謝-中銀カプセルタワー納骨堂転生計画-」=竹内一輝(東洋大学)▽「『結び目となる地域』への再生-古名新田地域の新たな街づくり-」=進藤羔侍(ものつくり大学)。
 〈総合資格学院賞〉
 ▽「第2の人生始めませんか?」=中村晟宏(芝浦工業大学)▽「再構築のゆくえ」=永田伊吹(東洋大学)。
 〈日建学院賞〉
 ▽「Lake Town+Cultural Center-創造による循環型ニュータウンをめざして-」=南雲雄大(武蔵野美術大学)。

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