【埼玉設監協の卒業設計コンクール】知事賞に神谷さん(日本工業大) | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【埼玉設監協の卒業設計コンクール】知事賞に神谷さん(日本工業大)

 埼玉建築設計監理協会(田中芳樹会長)は27日、さいたま市のラフレさいたまで、建築系学生奨励事業「第21回卒業設計コンクール」の公開審査を開いた。ことしは36人が参加し、埼玉県知事賞に神谷政光さん(日本工業大)の「ヒトダマリ 調整池を活用した立体公園」、同協会賞に磯永涼香さん(東洋大)の「記憶の欠片をそっとすくう-人間魚雷『回天』の歴史を巡る出会いと別れの島」が選ばれた。

知事賞の「ヒトダマリ 調整池を活用した立体公園」



 冒頭、田中会長は「コロナ禍で昨年は開催を断念せざるを得なかった。ことしは(学生のプレゼンテーションを)オンライン形式で実施する運びとなった。出展者の皆さんにとっては、素晴らしい経験、青春の1ページになると思う」とあいさつした。
 神谷さんは、三郷市中央部に位置する栄調整池を対象にし、近隣住民の利用を想定した立体公園を提案した。地面より上のレベルには図書館、自習室、工作室、カフェ、キッチン、畑を設け、下のレベルにさまざまなレベルのスラブを設け、変形させたり壁面と組み合わせることで活動の幅を広げる。
 審査委員長を務めた岩城和哉東京電機大教授は「建築と場所との関係を見直さないといけない時期に来ている。場所と格闘することを続けてもらって、良い建築、良いまちが少しでも増えてほしい」と講評した。

 その他の受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈準埼玉賞〉
 ▽「新菓子屋横丁徒弟制」=荻野汐香(日本大)。
 〈準埼玉建築設計監理協会賞〉
 ▽「もっけみち、みっけ。-商店街に浸透し、息づく暮らし。」=鶴巻愛瑠(日本大)。
 〈特別審査員賞〉
 ▽「新たな文化を継承していく“がーでんストリート″-商店街を核とした大宮一番街の再生デザイン」=細谷奈央(芝浦工業大)▽「有終の塵」=井上了太(日本大)▽「つながるバス停-地域を映す寄り処」=牧野なな子(日本工業大)。
 〈埼玉県住宅供給公社賞〉
 ▽「生きられた集住体を目指して-大規模住宅団地改修計画案」=外山真永(工学院大)。
 〈さいたま住宅検査センター賞〉
 ▽「新たな文化を継承していく“がーでんストリート″-商店街を核とした大宮一番街の再生デザイン」=細谷奈央(芝浦工業大)▽「空き家にならない家を目指して」=向井菜萌(工学院大学)。
 〈JIA埼玉最優秀賞〉
 ▽「つながるバス停-地域を映す寄り処」=牧野なな子(日本工業大)。
 〈同優秀賞〉
 ▽「『己の空間』の形成-折り紙建築をベースとした小空間の展開」=喜多秀長(ものつくり大)▽「弔う大地-人と地をつなぐ葬祭場」=近藤亘(東洋大)。
 〈総合資格学院賞〉
 ▽「市役所の再編成-地域密着型市役所」=清水海斗(東洋大)▽「Re:Life-廃校活用による保護動物の殺処分問題の解決」=葛西由樹(芝浦工業大)。
 〈日建学院賞〉
 ▽「10㎡からはじめる町おこし 駐車スペース跡でつくる趣味の溢れ出した住宅地の通り」=坪倉尚矢(日本工業大)▽「Syimbiosis-猫と暮らすシェアハウス」=白澤賢(ものつくり大)。



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