【事故を仮想体験】東光電気工事・三徳商事・スタジオ和オリエントがVR危険体感システム開発 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【事故を仮想体験】東光電気工事・三徳商事・スタジオ和オリエントがVR危険体感システム開発

 東光電気工事は23日、三徳商事(大阪市、延山憲三社長)、スタジオ和オリエント(東京都千代田区、松田進社長)と共同で、電気設備工事業界での新卒者や未熟練者向けの「VRゴーグルを利用した危険体感システム」を開発したと発表した。「短絡事故」と「地絡事故」の2つのコンテンツを備え、テスターや検電器の使用方法のミスによる事故をVR(仮想現実)で体感することによって、危機感覚を覚え、テスターや検電器の正しい使用方法を習得して事故の防止につなげる。
 同社はコンテンツを監修した。システムの販売元は三徳商事となる。
 低圧電気工事では、テスターや検電器を正しく使わなかった場合、短絡事故や地絡事故を起こし、場合によっては感電死傷災害にもつながる。
 同社はこれまで、事故例の写真や、テスターや検電器の使い方マニュアルなどを使い、その重要性を社内研修、検電器などの扱いを含む各現場での周知会で教育してきた。今後は、システムによって事故原因を体感することで、事故の怖さを心理面から覚えてもらい、体感時の意識を記憶に残すことで災害を防ぐ。
 システムは、各現場での教育に活用できるよう持ち運び可能なケースにパッケージングしている。7月に開講する予定の「つくば研修センター」(茨城県つくばみらい市)での電気工事作業員教育プログラムの1つとして活用する計画。
 また、5月22-24日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開く、第67回電設工業展「JECA FAIR 2019」にシステムを出展する。

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