【中古住宅に新築以上の価値を】YKKAPとKIMURA-GRIT リノベ住宅完成・モデルハウス公開へ | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【中古住宅に新築以上の価値を】YKKAPとKIMURA-GRIT リノベ住宅完成・モデルハウス公開へ

 YKKAPが中古住宅の性能向上リノベーション実証プロジェクトとして、築30年の住宅を省エネおよび耐震改修した「神戸 六甲の家」(神戸市灘区)が竣工した。全国で5件目、関西で初の案件となる。同社の高性能樹脂窓や開口部の耐震商品をふんだんに使い、住宅性能を大きく向上させた。今後は9月末まで事業者向けのモデルハウスとして公開し、ビジネスモデルやノウハウを提案する。
 筒井康輔神戸支店長は、「プロジェクトは古くなった建物に新築以上の価値を与えることがコンセプト。耐震性能向上で安全・安心、断熱性能向上で健康・快適・省エネルギーを実現したい」と話した。

コンセプトは「新築以上の価値を与える」

 今回のプロジェクトは、地元の施工企業、KIMURA-GRIT(神戸市須磨区)と共同で実施。断熱性向上ではAPW430と同330を計17カ所設置したほか屋根や外壁に断熱材を入れた。この結果、外皮平均熱貫流率(UA値)は0.43となり、リノベーション前の5倍以上に向上した。
 耐震性能は耐震開口フレームの「FRAMEII」(フレーム2)を6カ所取り付けた。窓を減らさずに開口部の体力壁量を増やした。Iw値(木造の構造耐震指標)は1.5で震度6強の地震に数回耐える性能を持たせた。
 モデルハウスは、施主の入居後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など、実証を行う予定だ。

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