【ユニオンシステム】ネットに無い「生」の声を アトリエ事務所の魅力伝えるトークイベント開催 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【ユニオンシステム】ネットに無い「生」の声を アトリエ事務所の魅力伝えるトークイベント開催

 建築構造計算ソフトの開発・販売や設計事務所の求人サイト(A-worker)を運営するユニオンシステムは、京都市のHOTEL ANTEROOM KYOTOでトークイベント「設計者が知らない、設計者の働き方-アトリエ設計事務所はもっとおもしろい」を開いた。建築設計を志す学生や実務者ら約40人が参加した。
 冒頭、ユニオンシステムの長町一輝氏は「インターネットではアトリエ事務所のネガティブな情報も多い。生の声を聞いて、実際の姿を感じてほしい」とあいさつした。
 イベントでは、カクオ・アーキテクト・オフィスの松村佳久男代表と所員の勝森春菜氏、設計組織DNAの角直弘代表と所員の横井雄大氏が登壇し、各事務所の特徴や仕事の流れについて解説した。
 松村代表は「当事務所ではコミュニケーションを大事にしている。近年は設計以外のプロデュースやコンサルティングの仕事が増えてきた。どれだけ良い建築をつくっても中身が伴わないと意味がない。今後もこのような仕事は増えてくるだろう」と話した。
 また、アトリエ事務所の変化について「昔は不夜城と言われ、事務所の電気が消えることがないくらい働いていた。収入も少なかったが、その時の経験はかけがえのないものになっている。いまは当時より給料は多いし徹夜もしない。かなり環境は良くなっている」と述べた。
 角代表はアトリエと組織事務所の違いについて「組織事務所は制限が多い中で仕事をしている人が多い印象。アトリエは個人の名前が前面に出て、責任は大きいが、それがモチベーションになる」と語り、「近年、設計事務所では多様な経験を持つ人材が求められている。建築に向かう以外にどんな時間を過ごしているかが重要だ」と呼びかけた。
 仕事のやりがいについて勝森氏は「しんどいことも多いが、壁を乗り越えたとき、施主からお礼をいただいた時に喜びを感じる」と話した。横井氏は「常にワクワクしながら仕事している。知識不足で注意されることも多いが、楽しいからやっていける」と述べた。

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