【小松マテーレ】ドリームソーラーカーを開発 曲面パネルで効率集光 ウェアへ転用、夢ではない!? | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

公式ブログ

【小松マテーレ】ドリームソーラーカーを開発 曲面パネルで効率集光 ウェアへ転用、夢ではない!?

 小松マテーレ(石川県能美市、池田哲夫社長)は、太陽光だけを動力源にしたエコカー「ドリームソーラーカー マテーレ号」を開発した。折り曲げることができる太陽光パネルをメーカーと共同開発し、車体の曲面にもくまなく貼り付けることで効率的に太陽光を集めることに成功した。最大出力80ワットで時速15㎞程度で走行できる。

マテーレ号の前に立つ中山会長

 ゴルフカートを改造したもので、同社の若手研究員が設計を担当し、工務部門の技術者が製作した。 フロントや屋根、新たに取り付けたドアなどには曲面部にもぴったりフィットする太陽光パネルを貼り付けてある。 屋根やドアには補強のためなどに同社が開発した熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」や保水機能の優れた緑化基盤「グリーンビズ」を使うなど、“環境製品”満載のエコカーとなっている。
 太陽光パネルがマテーレ号の最大の売りだが、同社の中山賢一会長は「曲面パネルをさらにウェアへも転用したい」と意気込む。「繊維になじむ柔らかな発電パネルがあれば温度調整可能なウェアも夢ではなく、季節を問わず快適に過ごせる衣料の実現も現実味を帯びる。それには、パネルメーカーとファブリックメーカーの技術の融合が不可欠だ」と先を見据える。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら