小松マテーレ(石川県能美市、池田哲夫社長)は、太陽光だけを動力源にしたエコカー「ドリームソーラーカー マテーレ号」を開発した。折り曲げることができる太陽光パネルをメーカーと共同開発し、車体の曲面にもくまなく貼り付けることで効率的に太陽光を集めることに成功した。最大出力80ワットで時速15㎞程度で走行できる。
太陽光パネルがマテーレ号の最大の売りだが、同社の中山賢一会長は「曲面パネルをさらにウェアへも転用したい」と意気込む。「繊維になじむ柔らかな発電パネルがあれば温度調整可能なウェアも夢ではなく、季節を問わず快適に過ごせる衣料の実現も現実味を帯びる。それには、パネルメーカーとファブリックメーカーの技術の融合が不可欠だ」と先を見据える。