【興和】VRを利用した体験型安全教育システムを開発 体験者の作業習熟度を見える化 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【興和】VRを利用した体験型安全教育システムを開発 体験者の作業習熟度を見える化

 現場の安全水準のさらなる向上を目指し、新潟県内の建設業でも最新技術の導入が進む中、興和(新潟市、池野正志社長)はVR(仮想現実)を利用した体験型安全教育システムを開発した。
 同社の主力業務の1つである法面工は急斜面を対象とすることが多く、現場従事者は命綱の親綱にぶら下がりながらの作業を強いられる。そのため、安全点検を怠ったり、作業手順を間違えると重大な事故に直結しやすい。
 これまでも講義や実地訓練など工夫を凝らした安全教育を実践してきたものの、実効性をさらに高める狙いから、身をもって不安全行動の危険性を感じられる、「法面工向け体験型VR安全教育システム」を製作した(製作協力・シーエスレポーターズ)。
 同システムは、仮想現実の空間上に法面工のモデル現場を構築。安全点検項目の実施、落石などの落下物や墜落などが体験できる。体験行動は点数化され、体験者の作業習熟度を見える化する。また、点検項目や体験する危険発生事項をランダムに設定することで、体験者の慣れを防止し、現場代理人、職長、作業員の現場での緊張感や安全意識の高揚につなげていく。
 24日に新潟市内で開いた同社安全大会で初披露した。6月5、6日に仙台市内で開催される「EE東北」にも出展する。

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