近畿地方整備局と大阪府、大阪市などは25日、大阪市旭区の淀川左岸で2019年度淀川水系・大阪府地域防災総合演習を実施した。大塚高司国土交通副大臣や黒川純一良近畿地方整備局長、吉村洋文大阪府知事らも参加。当日はタイムラインに沿って水防、救出・救護、避難の各訓練を実施した。
この日は近畿整備局など国交省関係機関、自衛隊、警察、消防、大阪府下の建設業関係団体、民間企業などの機関・団体と一般を含め36機関から約1300人が訓練に参加した。建設団体は大阪建設業協会や日本道路建設業協会関西支部、建設コンサルタンツ協会近畿支部などが参加し、応急復旧訓練などを実施した。

地域の各水防団が洗掘対策となる張布工、漏水対策となる月の輪工、釜段工、越水対策となる積土のう工、改良積土のう工、越水止め水のう工、三角水のう工、改良じゃかご工などを行った。情報伝達訓練など、堤防の漏水・越水を想定した実践的な水防活動と堤防決壊後の緊急排水訓練、救出・救護訓練を実施した。
訓練後の講評で黒川局長は「立派な訓練ができ、心強く思った。われわれの地域は日本国内でも有数の人口、資産と高い生産力を持つ地域であり、大きな災害を受けることがあってはならない。防災・水防関連の皆さんとともに河川整備をこれからも進めていきたい」と述べた。
訓練会場では、参加した団体が展示・体験コーナーを設置し、防災意識の向上に向けた取り組みを紹介した。