【"建設業発"の製品に高い関心】全建協連 危機管理展に避難所間仕切り「KAMIKABE」出展 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【”建設業発”の製品に高い関心】全建協連 危機管理展に避難所間仕切り「KAMIKABE」出展

 全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)は、東京都江東区の東京ビッグサイトで21日開幕した「危機管理産業展2020」に、災害避難所向けの段ボール製パーティション『KAMIKABE〈かみかべ〉』を出展している。展示ブースには国や自治体、自衛隊、自治会、商社など、さまざまな分野・職種の危機管理担当者らが来場し、自然災害対応と感染症予防に同時に備える“建設業発”の製品に関心を示していた。展示会は23日まで開催している。

 KAMIKABEは、避難所の「3密」対策やプライバシーの確保、ストレス軽減などを目的に群馬県建設業協会(青柳会長)が考案し、6月に製品化した。サイズは1辺2.1mの正方形で、高さは1.5m。避難所・避難生活学会が推奨する新型コロナウイルス対策のスペース基準を満たしている。

 居住スペースを柔軟に拡張できたり、照明やハンガー、扇風機などを取り付けて空間を自在にアレンジできるのも特長の1つ。大人3人で約20分で組み立てられる。価格は1ユニット1万1000円(税・送料別)で、注文は5ユニット以上から。

 群馬県内では、ほぼすべての自治体で組み立て訓練が実施され、各地で備蓄が進んでいるほか、鹿児島や千葉など他県にも導入の動きが広がっている。今夏の九州豪雨の被災地にも送られ、実際に避難所で活用された。

 展示会では、全建協連と群馬建協の職員が実物をもとに、製品の特長や組み立て方などを説明。これまでに取り上げられたニュース映像なども流しながら、建設業が提案する避難所間仕切りをPRしている。

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