【東京都】区部と多摩地域を結ぶ新たな大動脈が開通 甲州街道の渋滞緩和や災害対策に期待 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

公式ブログ

【東京都】区部と多摩地域を結ぶ新たな大動脈が開通 甲州街道の渋滞緩和や災害対策に期待

 東京都が整備を進めてきた都市計画道路「放射第5号線」および三鷹3・2・2号東京八王子線のうち、杉並区下高井戸5から三鷹市牟礼2までの約3.6㎞が8日、全線開通した。都の区部と多摩地域を結ぶ東西の大動脈を形成し、並行する甲州街道の交通渋滞緩和や災害時の避難路の確保などが期待される。

小池知事(中央)らがテープカット

 開通した区間はすべて4車線。このうち、新規開通したのは杉並区久我山2から同3までの約1.3㎞となる。同区間の整備に当たっては「総合環境アセスメント制度」を試行した。計画段階から積極的に情報を公開し、中央を流れる玉川上水の保全や道路周囲の緑地を確保するため、幅員を50mから60mに変更するなど、環境に配慮した道路となっている。
 式典で小池百合子東京都知事は「令和の新時代にわが国の発展をけん引していく新たな動脈の1つが完成した。渋滞の緩和だけでなく、新たな人、投資を呼び込み東京の稼ぐ力をさらに高める基盤になると確信している」と期待を寄せた。
 この後、代表者によるテープカットとくす玉開披が行われると、関係者や沿道の地域住民から拍手がわき起こり、待望の開通を祝った。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら