【専門高メッセ】中学生が鉄筋結束に挑戦! | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【専門高メッセ】中学生が鉄筋結束に挑戦!


 新潟県教育委員会などによる「2017年度県立専門高校メッセ」が8日、新潟県長岡市のハイブ長岡で開かれた。今回は民間団体として唯一、建設産業専門団体北陸地区連合会(近喜男会長)が出展。工事現場で培ってきた職人技と軽妙な話術で、来場した中学生やその保護者にものづくりの魅力を積極的に発信していた。
 建専連北陸は、新潟県鉄筋業協同組合(新鉄協)による鉄筋結束の体験コーナー(ブース)を設置した。開会と同時に女子中学生4人が訪れたものの、現場の一部を再現した見慣れない風景に若干困惑気味。その様子を感じ取った、新鉄協の渡辺博一青年部会長らが笑いを交えた丁寧な説明を始めると、緊張もほぐれてきたようで、手ハッカー、自動(機械)結束機の結束に果敢に挑戦していた。
 続いて、男子中学生4人が来場した。「さっきの女子とどっちが上手かな」との渡辺青年部会長のつぶやきに反応。対抗心を燃やしながら、何度も結束作業に取り組んでいた。模範として、青年部の職人が手ハッカーの結束を実演すると、「すごい!」と驚きを見せていた。また、自動結束機の結束では、中学生の一人が「この機械ほしい」と話し、周囲の大人を笑わせていた。
 このほか、直径50mmを超える鉄筋の重さ体験、扇風機を内蔵した空調服の試着も実施した。ブース運営には北陸地方整備局建政部が協力した。
 同メッセは、工業科などの県内専門高校が一堂に会し、中学生とその保護者らに日ごろの教育成果を披露するのが狙い。専門学科への理解を深めてもらうとともに、将来設計を描きやすくするため、民間企業も参加している。毎年1000人以上が来場している。