【鉄筋、左官に挑戦】新潟県立荒川高生徒で整備局と北陸建専連が出前講座 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【鉄筋、左官に挑戦】新潟県立荒川高生徒で整備局と北陸建専連が出前講座

 北陸地方整備局建政部と建設産業専門団体北陸地区連合会は4日、新潟県立荒川高校(村上市)の2年生約50人を対象とした出前講座を同校で開いた。北陸建専連(近喜男会長)から新潟県鉄筋業協同組合の青年部(渡辺博一部会長)と、新潟県左官業協同組合(佐久間義晴理事長)が参加し、鉄筋の結束や壁塗りを指導した。
 生徒は熟練した職人技に驚きながらも、それに少しでも近づこうと見よう見まねで夢中に作業していた。
 冒頭、同局建政部の小柳力夫建設業適正契約推進官がものづくりの魅力と使命を紹介。続いて、近会長と佐久間理事長が「職人は住民の安心・安全の一端を担い、自分の仕事に誇りを持っている」「AI(人工知能)に取って代わることができない技能を身に着けることで、一生働ける」とやりがいを伝えた。
 その後、生徒は2班に分かれて、手ハッカーと自動結束機を使った鉄筋の結束、珪藻(けいそう)土による壁塗りを体験した。いずれも想像以上の難しさで、講師陣の技能レベルの高さを実感。ただ、集中力の高まりとともに徐々にコツをつかみ、手ハッカー、こての扱いに慣れてきている様子だった。
 男女問わず、器用な生徒が多く、渡辺青年部会長は「鉄筋技能の全国大会に出られるよ」と声を掛けていた。また、男子生徒は「難しいです。でも楽しい」と笑顔で佐久間理事長と話していた。女性生徒は集中する余り「熱い」と漏らし、ファン付きの空調服を借用していた。
 今回は荒川高の総合学習の一環として開催。局建政部と北陸建専連の普通高校の出前講座は4回目となる。