菊川工業は、金型を使わない大板金属の3次元成形技術自動化について、福井大学工学部と研究し、加工を自動化して大幅な効率化を達成した。同研究は、2016年9月から19年3月までの「平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業」の一環として実施した。
同社の研究した加工法では、まずピーン成形技術(微少鉄玉を板金の表面に吹き付ける加工技術)を応用した加工ロボットと制御システムに、目標の形状である3次元の図面データを読み込ませた。ロボットは図面データを参照して成型作業を進めつつ、計測システムによって目標とのズレを計測して、ズレを補正することを繰り返し、目標の形状に近づけていく。
今後も同技術の実用化のために、データの蓄積によって精度を向上させ、3次元加工製品製作の時間・コスト削減を進める。