【菊川工業】大板金属の3次元技術を自動化 実用化されれば時間やコストを大幅削減可能に | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【菊川工業】大板金属の3次元技術を自動化 実用化されれば時間やコストを大幅削減可能に

 菊川工業は、金型を使わない大板金属の3次元成形技術自動化について、福井大学工学部と研究し、加工を自動化して大幅な効率化を達成した。同研究は、2016年9月から19年3月までの「平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業」の一環として実施した。

研究開発した3次元加工の流れ

 大板金属の3次元加工技術は、自由曲線を多用した建築設計デザインの増加にともない、需要が高まっている。しかし従来の加工方法では、熟練の職人が専用の型を作ったり、大型のプレス加工が主流で、時間やコストが高く、効率化が求められていた。
 同社の研究した加工法では、まずピーン成形技術(微少鉄玉を板金の表面に吹き付ける加工技術)を応用した加工ロボットと制御システムに、目標の形状である3次元の図面データを読み込ませた。ロボットは図面データを参照して成型作業を進めつつ、計測システムによって目標とのズレを計測して、ズレを補正することを繰り返し、目標の形状に近づけていく。
 今後も同技術の実用化のために、データの蓄積によって精度を向上させ、3次元加工製品製作の時間・コスト削減を進める。

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