日本建築学会子ども教育支援建築会議(古谷誠章会議会長)の2109年度全体会議・シンポジウム「子ども教育支援のための建築とまちのプラットフォーム」が15日、東京都港区の建築会館ホールで開かれ、全国の会議会員から18テーマの活動が報告された。建築家のアストリッド・クライン氏(クライン・ダイサム・アーキテクツ)の基調講演や討論もあり、子どものための建築・まちや学びのあり方を幅広い視点から探った。
これを受けて「Teaching is learning-感動の共有」をテーマにクライン氏と仲綾子東洋大准教授、中津秀之関東学院大准教授が討論。この中で「次世代にどうつなげるか、モチベーションをどう維持するか」という問いかけに対してクライン氏は「自ら興味を持って楽しめる“盛り上げ屋さん”をうまく見つけることが大切」とした上で「こうやったらもっと面白くなるとお互いに引き出していく。子どもたちを教えているだけでなく、子どもたちから教えられていることも多い」とも指摘。そこから得られる感動が次の行動の原動力になるとして「無駄ではない。楽しくみんなを感動させたい。とにかくやっちゃおうよ」と呼び掛けた。