【鹿島】建設キャリアアップシステム運用現場を公開 制度の良さが分かる環境整備を進める | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【鹿島】建設キャリアアップシステム運用現場を公開 制度の良さが分かる環境整備を進める

 鹿島は、1日に「日比谷線虎ノ門新駅(仮称)設置に伴う土木工事」(東京都港区)の現場で開いた社長安全パトロールにあわせ、建設キャリアアップシステムの運用状況を公開した。押味至一社長は、「まずは重層化を防止し、作業員にきちんと賃金が届くような周辺条件を整えることが大事だ。それがベースとなってキャリアアップシステムが運用でき、本来の良さが分かってもらえる」とした。

顔認証システムで入場する技能者

 同社では、小額工事を除くすべての現場でキャリアアップシステムのカードリーダーを設置済みで、加えて、顔認証システムで確実に技能者の現場入退場を把握するシステムの構築を進めている。収集した情報を基に、建設現場施工管理サービス「ビルディ」で職種別人員の集計や現場の安全成績の記録、週休2日の実態把握、生産性の指数化、労務安全書類の効率化などを進めつつ、キャリアアップシステムにも情報を蓄積する。
 キャリアアップシステムでは、技能者の評価段階は2段階となっており、段階的に4段階で評価する職種を増やす予定だ。 ただ同社では、キャリアアップシステムの4段階評価開始に先行し、経験年数に応じてデータを4種類に分類するほか、現場で工事に従事する以外の協力会社の職長や技術者、 管理者などにも独自のカードを1種類発行し、合計5種類のカードで運用する方向で検討を進めている。
 押味社長は、「顔認証で現場従事者の就労状況をつぶさに把握することと、4週8閉所やマイスターの処遇改善などをセットで進めなければならない」と強調した。

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