都市再生機構(UR)と東京地下鉄は28日、「日比谷線虎ノ門新駅(仮称)設置に伴う土木工事」(虎ノ門ヒルズ駅)の建設現場を報道関係者向けに公開した。営業路線に近接しているほか、工期を短縮するため2フロア同時施工など従来の技術を結集した現場になっている。現在約8割の土木工事が進む。設備工事やホームドア設置を経て2020年7月上旬に開業する。
営業運転中の線路躯体への影響を抑えるためアンダーピニング工法を取り入れた。また、地下1階と地下2階の間に床をつくり別々の作業ができるようにした“重床施工”を取り入れ工期を短縮した。深さ約15m、幅20mで掘削数量は約3万5600m3、既存構築物撤去が約490m3、コンクリート使用量が約8600m3となる。
星野光一UR東日本都市再生本部事業推進第2課担当課長は「これまでも環状2号線ができて都市が発展してきた。新駅ができることでその勢いが増すのではないか」、藤野覚東京地下鉄改良建設部第四建築工事所技術課長は「街づくりと一体化した駅として、周辺のバスターミナルや虎ノ門駅と接続するため街の発展と一緒に盛り上げたい」と新駅について語った。
新駅は、東京メトロ日比谷線の霞が関~神谷町駅間に構築する。事業主体はUR、設計と施工監理は東京地下鉄、施工は鹿島・大林組JVが担当している。