【名古屋造形大】シンポジウム「都市は美学だ!」を開催 名古屋の道路とまちづくりについて提案 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【名古屋造形大】シンポジウム「都市は美学だ!」を開催 名古屋の道路とまちづくりについて提案

 名古屋造形大学(山本理顕学長)は6月28日、名古屋市の東別院会館で公開シンポジウム「都市は美学だ!」を開いた。全4回シリーズの最終回で、今回は河村たかし市長をゲストに招き、名古屋の道路とまちづくりについて議論。同大は南大津通と中村区向島町をモデルに、道路を挟み両側に商店を並べ地域を活性化する「名古屋両側町化計画」を提案した。河村市長はこのアイデアを評価し、実現に向け協力する考えを示した。
 討議では、同市内には戦災後、久屋大通(幅110m)、桜通(幅50m)、錦通(幅30m)など幅の広い幹線道路が整備され、復興の象徴となった事例を紹介した。一方、生活道路も併せて拡幅したため、地域交流が希薄になる弊害が生じているとの指摘があった。これを受け、西倉潔同大教授が学生と検討した2つの名古屋両側町化計画を説明した。
 まず南大津通(幅30m)の道路中央にバスレーンを設置。それを挟み、東西に店舗が向かい合う格好で2列の商店街を南北に渡り形成する案を示した。次いで中村区向島町の道路(幅6m)を両側町化するプランを披露。住宅のブロック塀を撤去し、住民が軒先を改修し商売ができるエリアにすることを提案した。
 提案を聴いた河村市長は「路地が減り、名古屋は『消毒された都市』になってしまった。きょうは楽しみなアイデアをもらった。学生が中心となり地域に実現を働き掛けてほしい。行政も協力する」と約束した。

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