大阪労働局と管内各労働基準監督署、府内の12労働災害防止団体などは1日、大阪市のエル・おおさかで「リスク『ゼロ』大阪推進大会」を開いた。関係者ら約550人が参加し、労働災害防止に向けて自主的に安全衛生活動を実践することを確認し合った。
中央労働災害防止協会大阪安全衛生教育センターの濱本和孝所長が開会の辞を述べた後、井上真大阪労働局長は「大阪では2025年に万国博覧会の開催が決まり、建設業は活況を呈することが予想される。一方で建設従事者の不足は深刻で、労働災害発生のリスクが高まることが懸念されている。働き方改革を推進しながら人材を確保していくことがますます重要になっている。労働災害防止のためにPDCAサイクルを確立し、自主的な安全衛生管理を推進するとともに安全意識を高め、安心して働くことができる職場環境づくりに向け前進されることを期待している」とあいさつした。
この後、井口真嘉大阪労働局労働基準部長が「安全衛生行政の動き」について基調講演したほか、事例発表、特別講演などもあった。
安全衛生表彰の受賞者は次のとおり(敬称略)。
=厚生労働大臣賞=
〈優良賞〉梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)新築並びに関連工事(竹中工務店)。
〈奨励賞〉(仮称)近畿産業信用組合新本店新築工事(大成建設・長谷工コーポレーションJV)▽(仮称)大阪市北区豊崎3丁目計画新築工事(竹中工務店)。
〈功績賞〉松谷和也(竹中工務店)
=大阪労働局長賞=
〈優良賞〉読売テレビ新社屋建設計画(竹中工務店)▽(仮称)大淀南2丁目計画住宅棟新築工事(同)▽(仮称)吹田市高野台1丁目計画新築工事(長谷工コーポレーション)。
〈奨励賞〉ニプロファーマ城北工場▽テイカ大阪工場▽奥村組土木興業堺工場。
〈功績賞〉下西喜久(淺沼組)
〈安全衛生推進賞〉横山祐介(東急建設)▽伊藤満則(清田軌道)▽尾本惠(大林道路)▽水之江孝治(元ダイダン)▽江戸昭夫(吉岡建設)。