【竹中JV施工・京都スタジアム】快適な職場環境モデル! 京都労働局が計画的な安全対策に感服 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【竹中JV施工・京都スタジアム】快適な職場環境モデル! 京都労働局が計画的な安全対策に感服

 京都労働局(南保昌孝局長)は4日、竹中工務店・公成建設・長村組JVが京都府亀岡市内で進める「京都スタジアム(仮称)新築工事(主体工事)」の現場で夏季安全パトロールを実施した。手すり・階段の先行取付による高所作業の削減や休憩所の拡充などの労働災害対策が実践されていることを確認した。
 冒頭、南保局長は「建設業では受注が増加する一方、労働力不足が顕著となっており、労働災害の増加が懸念されている。皆さまには、全国安全週間を契機として日ごろの安全衛生活動を見直し、より一層の積極的な取り組みをお願いする」と呼びかけた。

中原作業所長から説明を受ける 南保局長(右)

 中原洸二作業所長は「当作業所では、設計や施工計画の川上段階から災害のリスクを抽出し、リスク低減措置を講じるなど災害対策に努め、災害を絶対起こさない作業所風土を確立・推進し、緊張感ある職場環境の醸成を図っている。パトロールを機にさらなる決意で無事故・無災害のまま竣工を目指していく」と話した。
 パトロールには労働局のほか、園部労働基準監督署、近畿地方整備局、京都府、京都市、亀岡市、建設業労働災害防止協会京都府支部の各担当者も参加。建設中のスタジアムの通路やスタンド、フィールドを見て回ったほか、VR(仮想現実)機器による新規入場者教育を体験、休憩室も見学した。
 終了後、南保局長は「各種の対策がきめ細やかに実践されていることがわかった。完成まで継続されることを期待している」と講評を述べた。
 また岡野益巳建災防京都支部長は「計画的な安全対策に感服した。また、効果的な墜落・転落防止対策が講じられていることも確認できた。快適な職場環境のモデルといえる素晴らしい現場だった」と高く評価した。
 中原淳竹中工務店京都支店長は「業界では働き方改革が叫ばれている。この作業所でも意欲的に取り組んでいるが、道半ばであり、本日いただいた意見を生かしさらなる向上を図っている」と述べた。
 京都府発注の同工事では、RC・S造4階建て延べ3万5000㎡、観客席数2万1600席の球技専用スタジアムを整備している。設計・工事監理は東畑建築事務所が担当している。現在、大屋根の工事や内外装仕上げ工事、設備工事、昇降機工事、大型映像設備設置工事を行っている。完成予定は12月28日。

完成イメージ

 6月末時点の進捗率は79%。2017年12月25日の着工以来、延べ労働時間は59万4660時間、延べ就労人数は7万4333人で、無事故・無災害を継続している。中原作業所長は「順調に工事を進めている。12月完成に向け大詰めだが、これから台風や大雨のリスクが高まる季節であり、気を引き締めていく」と話している。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら