【病院の工事現場をパトロール】労災防止へ 京都労働局、建災防京都府支部、京都下労基署 | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

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【病院の工事現場をパトロール】労災防止へ 京都労働局、建災防京都府支部、京都下労基署

 京都労働局(金刺義行局長)は5日、建設業労働災害防止協会京都府支部(小﨑学支部長)、京都下労働基準監督署(田中淳史署長)とともに、京都府長岡京市内で大林組が施工を進める「済生会京都府病院新築工事」の現場を訪れ、夏季安全パトロールを行った。

現場を視察する金刺局長(左)と小﨑支部長


 冒頭、金刺局長は「府内の建設業における労働災害の発生件数は微増傾向にある。ゼロ災害への道は険しいが、働く人たちが安全で健康に働ける環境を目指し、1件でも労働災害を減らし、死亡災害を撲滅しなければならない。本日のパトロールがその契機となることを期待している」とあいさつした。

 続いて、大林組の吉村洋一工事事務所長は「2020年6月に着工し、ここまで無事故・無災害を継続している。年内には概ね工事を完了させ、22年2月末の竣工を予定しているが、無事故・無災害で終われるよう頑張っていきたい」と述べ、工事概要を説明した。

 その後、金刺局長らは内外装工事が進む現場を視察し、各種熱中症対策や転落・墜落対策、新型コロナ対策などが適切に実行されていることを確認した。

 視察終了後、小﨑支部長は「対策が実施されていることが確認できた。残りの工事期間も無事故・無災害で乗り越えてほしい」と講評を述べた。槇野順三京都労働局労働基準部長も「非常に整理整頓されていた。これからも気を抜かずに施工を続けてほしい」、施主である済生会京都府病院の森田真央新病院建設準備室長兼院長補佐は「順調に工事が進んでいることが確認できてよかった。完成まで引き続き質の高い作業をお願いする」と話した。

 同工事は、1983年の建設で老朽化が著しい京都府病院(長岡京市今里南平尾8)の移転建て替えとなる。規模はS造7階建て塔屋1層延べ2万4057㎡。病床数は288床。設計は内藤建築事務所が担当した。建設地は長岡京市下海印寺下内田8-1ほか。

無事故・無災害で来年2月竣工を目指す




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