【長谷工と防災科研】高さ約27.5m 世界最大試験体で震動台実験 内外装の安全性・耐久性を研究 | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【長谷工と防災科研】高さ約27.5m 世界最大試験体で震動台実験 内外装の安全性・耐久性を研究

 長谷工コーポレーションと防災科学技術研究所は、ALC外壁、外装タイル仕上げ、玄関スチールドア(SD)、内装壁(せっこうボード、クロス)、収納建具、給水立て配管などのマンション内外装関連の安全性・耐久性についての共同研究を実施した。兵庫県三木市の兵庫耐震工学研究センターの実大試験体による震動台実験では、加震による内外装や設備関連部材の挙動、損傷状況、安全性を把握。長谷工コーポレーションの基本的な仕様の内外装および設備関連部材が兵庫県南部地震(マグニチュード7.3)の揺れを4回再現した後でも継続使用が可能であることを確認した。

世界最大規模の実大試験体の全景 (高さ約27.5m)

 震動台実験に使用した試験体は、集合住宅を想定してモデル化したRC造10階建てのもので、高さは約27.5m、重さは約930tと震動台実験の試験体としては世界最大規模となっている。実験ではその2階に玄関スチールドア付きのALC外壁の部屋を作成し、兵庫県南部地震で観測された地震動を再現して加震することで内外装の挙動や損傷状況、収納建具の固定方法に関する安全性などを検証・確認した。

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