【長男、吉生氏が設計】谷口吉郎・吉生記念金沢建築館がオープン 内部に「游心亭」を再現 | 建設通信新聞Digital

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【長男、吉生氏が設計】谷口吉郎・吉生記念金沢建築館がオープン 内部に「游心亭」を再現

 金沢市が、同市出身の建築家、谷口吉郎の生家跡地に建設を進めていた谷口吉郎・吉生記念金沢建築館が26日、オープンする。25日に報道陣に公開された。
 犀川沿いの寺町5に完成したこの建物は、建築と都市に関する美術館で、谷口吉郎の長男、吉生氏(谷口建築設計研究所)が設計を担当した。2階の常設展示室には迎賓館赤坂離宮の和風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現している。

再現した游心亭の広間を説明する吉生氏

「モダニズムの影響を受けた父(吉郎)の和風建築のスタイルを踏襲した」という。建物全体の内部仕上げは打ち放しコンクリートと白い漆喰(しっくい)壁など簡素な意匠とし、2階の繊細な数寄屋造りの展示空間と意図的に対比させている。
 RC一部S造地下1階地上2階建て延べ1570㎡。施工は清水建設・豊蔵組・双建JV。2017年7月に着工し、19年5月に完成した。開館記念特別展として20年1月19日まで企画展示室で谷口吉郎の作品を紹介している。

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