土木技術者女性の会東日本支部(小林千佳支部長)は7月30日、東京都三鷹市の「東京外かく環状道路中央JCT工事現場」で見学会「ドボジョと土木現場体験!」を開いた。小学校4年生から大学院生までの女子児童・学生と、工事現場で働く女性技術者ら約50人が参加。大規模開削トンネル工事の現場や、シールドマシンを見学しながら、女性技術者が工事方法や技術、工夫点などを説明した。
見学後、小学生の1人は「測量機で距離を測ったことが楽しかった」、現役の土木技術者の母親を持つ中学生は「お母さんがいつもしている仕事なのに何も知らなかった。土木の仕事はみんなで協力してつくるものだと分かった」、大学生は「初めて現場を間近で見てすごいと思った。女性が活躍する土木は夢のある仕事だと感じた」などと感想を寄せた。
猛暑となったこの日は熱中症対策について、WBGT値(暑さ指数)を使った注意喚起の実施、塩あめの配布などを紹介した。中でも氷水につけた冷やしタオルを使用した女子学生らは「冷たくて気持ち良い」と口をそろえた。
閉会のあいさつで同会の須田久美子氏は「土木の仕事はさまざまな人が一致団結して構造物をつくっていく仕事だ。土木を(身近なものとして)実感してもらえたらうれしい。発注者と協力しながら引き続き続けていきたい」と語った。
今回の見学会は、内閣府・文部科学省・経団連が主催する「夏のリコチャレ2019 理工系のお仕事体感しよう!」の一環で実施した。