【大阪空衛協】「第11回配管技能コンテスト」開催 現役技術者と学生参加者が技能を披露 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【大阪空衛協】「第11回配管技能コンテスト」開催 現役技術者と学生参加者が技能を披露

 大阪空気調和衛生工業協会(古新亮英会長)は24日、大阪府東大阪市の府立東大阪高等職業技術専門校で「第11回配管技能コンテスト」を開いた。現役配管工を対象とする「一般の部」に26人、未来の技能者を目指す「学生の部」には大阪府立布施工科高校、府立東住吉総合高校、滋賀県立彦根工業高校、大阪工業技術専門学校、府立北大阪高等職業技術専門校から18人が参加。「一般の部」優勝者に贈られる大阪府職業能力開発協会会長賞はカンベ設備工業の神戸良彰さん、「学生の部」優勝の大阪府知事賞は彦根工業高校3年の岡駿也太さんが獲得した。
 開会式では古新会長が「現役配管工と建築設備を学ぶ学生が一堂に会して配管技能を競うコンテストは全国でも当協会だけが実施しており、「皆さんの技術力が切磋琢磨(せっさたくま)され、一段と向上することを願っている。持てる力を十分に発揮し、素晴らしい作品ができあがることを期待している」とあいさつした。
 競技は「一般の部」が3時間、「学生の部」が2時間30分の制限時間内に配管作品を製作する。審査では、水圧(17・5㎏)試験で水漏れがないことや寸法測定誤差、出来栄えなどを採点した。
 表彰式は、競技が先に終わった「学生の部」と「一般の部」に分けて行われ、5位までの入賞者に賞状やトロフィーなどが手渡された。
 審査委員長を務めた布施工科高校の小池清隆教諭は「上位は総合点で同点となり、寸法精度など僅差で決まった順位もある。また、水漏れで失格となった作品にも、それさえなければというものがあった」と講評し、同校の森村利和校長は、学生の部の参加者に「このコンテストでの経験を今後の進路にいかしてもらいたい」と激励した。さらに同協会の福原保豊副会長は学生に「現役配管工が誇りを持って競技している姿から技能を身に着けることの重要性を感じてもらえればと思う」、現役配管工に「入賞を逃した人は来年リベンジを果たしてもらいたい」と激励した。
 上位入賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈一般の部〉
 ▽優勝=神戸良彰(カンベ設備工業)▽準優勝=藤井一樹(三和工業)▽第3位=服部大輔(中道設備工業)▽第4位=定行良太(藤井設備)▽第5位=藤田大輔(カンベ設備工業)。

受賞した神戸さん(右)

 〈学生の部〉
 ▽優勝=岡駿也太(彦根工業高校、3年)▽準優勝=福西健太(布施工科高校、同)▽第3位=久保直耶(同、同)▽第4位=西尾貞輝(彦根工業高校、同)▽第5位=稲葉匠海(布施工科高校、同)。

受賞した岡さん(左)

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