【土木学会ら後援】大阪城外堀でコンクリートカヌー大会 21チームがスピードやデザイン競う | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【土木学会ら後援】大阪城外堀でコンクリートカヌー大会 21チームがスピードやデザイン競う

 工業高校や高等専門学校などで建設を学ぶ学生たちが制作したコンクリートカヌーによるレースが25日、大阪市内で行われた。大阪城公園の外堀が初めて会場となり、多くのギャラリーでにぎわった。土木学会関西支部、近畿地方整備局などが後援した。
 近畿高等学校土木教育研究会の主催で関西や中四国の工業系高校や高等専門学校などから19校21チームが参加した。参加者が使用する2人乗りのカヌーはセメント系材料を使い学生たちの手で製作。レースのほかデザインと制作を加えた3部門で審査を実施した。
 東外堀の直線150mを往復するレースは都島工(大阪市)、吉野(奈良県)、多度津(香川県)、坂出工(同)、高知工(高知県)の5チームで決勝が行われ、坂出工の艇「我意な奴」が優勝を飾った。
 閉会式では審査結果発表と表彰式が行われた。デザイン部門は都島工の「stream」が最優秀、制作部門は多度津高の「四面楚歌」が1位となり、制作部門と競争部門のポイントで多度津高が総合優勝を飾った。審査委員長長を務めた大谷恭宏神戸大大学院准教授は、「学生たちの工夫と熱意に大変感銘を覚えた」と賛辞を贈った。
 大会実行委員を務めた西野田工科高(大阪市)の近藤大地教諭によると、昨年まで同大会は兵庫県豊岡市の円山川公苑で開催していたが、今回20回の節目に当たることから「もっと多くの人に見てもらいたい」(近藤教諭)と大阪城での開催を企画。大阪市との交渉の末、教育・調査研究目的での開催が実現したという。安全対策や警備費用など準備費の増額にともない、日本建設業連合会関西支部や日本道路建設業協会関西支部などの団体や総合建設業、専門工事業などの企業も協賛し大会を支えた。

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