ホテルオークラが2016年6月から、東京都港区で建設を進めていたホテルオークラ東京本館建替計画「オークラプレステージタワー」が7月に完成した。ホテルオークラ・大成建設などとともにSPC(特定目的会社)として同事業に参画し、8-25階のオフィスフロアを取得した日鉄興和不動産は27日、報道機関向けの説明会を開いた。ホテルオークラ東京新本館(The Okura Tokyo)は、ホテル、事務所、店舗などからなる高さ188mの同タワーと、75mの「オークラヘリテージウイング」で構成する。
設計は大成建設・谷口建築設計研究所・観光企画設計・日本設計・森村設計・NTTファシリティーズJV、施工は大成建設が担当した。
今泉泰彦日鉄興和不動産社長は「オークラプレステージタワーはグローバルな視点が求められる現代に、世界から選ばれる国際都市東京の顔として生まれた。ホテルオークラとの連携でグローバルスタンダードのクオリティーや日本の伝統美を備えたサービスをビジネスシーンに取り込み、快適なオフィス環境を提供する」と語った。
防災面では、制震装置と高強度CFT柱を採用するほか、72時間維持可能な非常用発電装置を備える。現段階では検討テナントの67%が外資系企業となっている。
28-40階には368室のホテルが入り、大規模国際会議対応のインターナショナルホテルとして運営する。
所在地は虎ノ門2-10-4の敷地2万0442㎡。