大阪メトロは、2018年12月に発表した地下鉄15駅のリニューアルデザイン案のうち、ブラッシュアップした御堂筋線中津、梅田、心斎橋、動物園前駅、中央線堺筋本町駅の5駅のリニューアルデザインを公表した。残りの10駅も現在、ブラッシュアップを進めている。
心斎橋駅は、開業当時のアーチ構造を生かしたデザイン。シャンデリアはもとのたたずまいを生かし最新のLED技術で復元することで長い歴史を感じることができるようにした。
梅田駅は、当初コンセプトの「インフォメーションターミナル」を「大阪の情報を世界に発信する」と捉え直し、日本最大級のパノラマビジョンが最も生かせるような空間とした。新時代のデジタル広告の舞台として大阪から世界に発信する大阪メトロのフラッグシップにする。
中津駅はインキュベーター発信源として、機能面でもブラッシュアップする。天井のルーバーをホームと平行して走らせるほか、柱にはサイネージを埋め込む。
動物園前駅は昨年実施した公募型プロポーザルで選定した中西正佳・貴志泰正・京智健設計共同体がデザインを担当。地下空間でありながらまるで自然の中にいるかのような空間づくりを目指す。具体的には既存のタイルに描かれた動物や先端技術で映し出す動く動物、木漏れ日のような照明などで自然の雰囲気を表現する。
中期経営計画によると、駅リニューアルは、18、19年度に中津駅、20、21年度で梅田駅など5駅、22-25年度に残り9駅で実施する。