【生産革新をリード】アズビル湘南マザー工場でメディア向け見学会開催 新棟の設備など紹介 | 建設通信新聞Digital

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【生産革新をリード】アズビル湘南マザー工場でメディア向け見学会開催 新棟の設備など紹介

 アズビルは8月28日、神奈川県寒川町の湘南工場でメディア向けの工場見学会を開いた。同社は、同工場と同県藤沢市の藤沢テクノセンターを合わせてグループの生産革新活動をリードする「マザー工場」と位置付け、クリーンルームを備えた生産エリアや執務エリアを備えたA棟とシステム製品やコンポーネント製品の生産機能を備えたB棟の計2棟の新棟を敷地内に建設し、伊勢原市にあった伊勢原工場の機能を移転・統合している。メディア向けの公開は新棟完成後初めて。

はんだ付けと画像検査を機械化

 冒頭、あいさつに立った今村隆至執行役員プロダクションマネジメント本部長は「2012年ごろから進めているグローバル生産体制強化の継続した取り組みの一環として、伊勢原工場と湘南工場を統合した。体制を整え、まだ生まれたばかりの拠点だが、マザー工場として、またグローバル化の中核拠点として機能的にもさらに強化していく所存だ」と語った。続いて、三浦直人湘南工場長が施設の概要や新棟の設計コンセプトなどを説明した。
 見学会では、新棟内に設けたクリーンルームでの圧力センサーのパッケージングや、微細センサーのオリジナル生産設備による自動組み立てを紹介。また、機械で自動化したセンサーのはんだ付け工程と、AI(人工知能)を活用したはんだ付けの画像検査も紹介した。
 画像検査ははんだ付けした8カ所を表裏から撮影して16枚の画像を表示し、 機械学習結果に基づいて不具合発生の可能性を色別に表示することで検査作業者に注意を促す。
 技術開発本部工程開発部の關宏治部長は「実際にはんだ付けの不良が発生する確率は小数点以下の値であるため、なかなか不良データが集まらず画像検査の学習が進まないくらいだ。ただ、実際に完成品が使われる環境は非常に過酷で、1カ所でも問題があれば製品として機能しなくなるので非常にシビアな検査となっている」と述べた。

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