【パナソニック】吹田市にサスティナブル・スマートタウン開発 多世代が健康に暮らせる街へ | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【パナソニック】吹田市にサスティナブル・スマートタウン開発 多世代が健康に暮らせる街へ

 パナソニックは、大阪府吹田市に所有する遊休地(2.3ha)でサスティナブル・スマートタウンを開発する。ファミリー向け分譲マンションやシニア向け分譲マンション、ウェルネス複合施設、複合商業施設、単身者共同住宅の計5棟と交流公園を整備する。設計は、分譲マンション2棟がIAO竹田設計、ほか3棟は類設計室が担当する。施工者は未定。

20年秋に本体着工する予定

 2020年3月から同年夏まで造成工事を実施。同年秋に本体着工し、22年3月の竣工と22年度中のまち開きを予定している。
 17日に吹田市内で開いた記者発表で津賀一宏パナソニック社長は「当社ではこれまで、神奈川県藤沢市や横浜市港北区綱島でサスティナブル・スマートタウンを開発してきた。今回は第3弾で、関西では初めてとなる。パートナー企業や健都と連携しながら、地域住民、高齢者の方々に健康を提供したい」と述べた。

津賀社長

 事業では、「Suitable Town for Fine Tomorrows」をまちのコンセプトに設定。地域住民や高齢者に健康で生き生きしたあしたを提供し続けるために、一人ひとりの暮らしに寄り添った最適なタウンサービスを最適なタイミングで提供する。
 計画地は吹田市が進める北大阪健康医療都市(健都)の北側。7月に移転してきた国立循環器病研究センターなどと連携しながら医療福祉・子育て支援のウェルネスサービスを強化するとともに、交流促進や健康増進のための運動を促す仕組みを設け、多世代居住型健康スマートタウンを目指す。
 この事業はパナソニックを含む異業種14社と吹田市で実施する。
 パナソニックはまちづくり構想の策定や具現化に向けたプロジェクトのマネジメントを務め、パナソニックホームズとJR西日本不動産開発が主体となって開発を推進する。
 大阪ガスは家庭用燃料電池「エネファーム」を活用した新たなサービスモデルづくり、関西電力はまちのエネルギーレジリエンス向上に向けたエネルギーシステムの構築を担当する。
 竹中工務店は、千葉大学と共同研究を進める「健築」のノウハウを生かした建築コードの策定と空間創出のアドバイス、計画全体の設計支援を行う。
 そのほか、学研ココファン、阪急オアシス、積水化学工業、綜合警備保障、中銀インテグレーション、西日本電信電話、三井住友信託銀行、JR西日本が参画する。
 事業地は吹田市岸部中5ほか。

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