【NIPPOとユナイト】次世代MCシステムによる切削工法の試行を実施 実路面で適用確認 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【NIPPOとユナイト】次世代MCシステムによる切削工法の試行を実施 実路面で適用確認

 NIPPOとユナイトは、トプコンが開発した3次元マシンコントロール(MC)路面切削システム「RD-MC」を活用した次世代MCシステムによる切削工法の実路面試行を「新東名高速道路新富士IC~新清水IC間6車線化工事」で実施し、従来の3次元MCが抱えていた諸課題を解決し実路面に適用可能なことを確認した。これを受け、同工法を「3D-RTC(3D-RoadThicknessmanagementCutting)」と命名した。
 同システムは、施工機械の2次元位置をGNSS(衛星測位システム)、施工厚を超音波センサーやポテンションメータで取得し、事前に準備した現況データ、設計データと組み合わせることで、従来の3次元MCで必要なトータルステーション(TC)などの制御機器を設置せずにMCによる施工を可能としている。また、橋梁面ではたわみや振動が生じることからTCなどの制御用機器を用いた従来の3次元MCの適用には難があったが、制御用機器の設置を必要としない同システムは問題なく運用できる。
 今回の実路面施工では、切削延長約400m、舗装延長約300mの橋梁面を施工範囲に設定。次世代MCシステムの特長である現場内への制御用機器の設置が不要であることや、設計厚さに応じた余盛厚管理が可能であり、施工管理の省力化と施工制度の向上が期待できることを確認した。
 同社は2017年度からICT・IoTで舗装現場をつなぐ「N-PNext」という概念を立ち上げ、舗装維持修繕工事の生産性と安全性を向上させる取り組みを実施している。今年度は新たに開発・検証を重ねてきた技術を追加して「N-PNextVer・2」として進化させており、次世代MCシステムもその一環となっている。東京都江東区の東京ビッグサイトで8、9の両日開催されるハイウェイテクノフェアで、これらの技術を展示する。

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