【月島機械】ドローン活用し下水処理場の運転管理を支援 非GPS環境で完全自律飛行、計器盤点検 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【月島機械】ドローン活用し下水処理場の運転管理を支援 非GPS環境で完全自律飛行、計器盤点検

 月島機械は、ドローンを活用した下水処理場の運転管理支援に取り組んでいる。8日に新潟市の新潟浄化センターで実証実験を実施。非GPS(全地球測位システム)環境下の地下空間で自律飛行したドローンによる計器盤の撮影を実現し、有効性を確認した。

非GPS環境で有効性を確認。リアルタイムの映像が見られ、調査時間やコストの縮減が見込まれる


 実証試験は、国土交通省が公募した「持続的な下水道運営に向けた先進的取組の導入及び普及に関する検討業務」で採択された日水コンとの共同提案の一環。
 活用した技術はドローンに搭載したステレオカメラで物体の境界などの特徴点をリアルタイムに捕捉する。特徴点をもとに自己位置を推定し、環境地図を作成することで非GPS環境下での完全自律飛行を実現する。
 実証実験は同センター機械濃縮棟の地下で実施。事前に設定したルートをドローンが自律飛行しながら各制御盤をカメラで撮影した。ドローンの活用により従来の目視と比べ、点検漏れの防止、調査時間の短縮、人身事故リスクや仮設足場費用の低減といった効果が見込まれる。
 国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道事業課事業マネジメント推進室の宗琢万課長補佐は「今回の結果を踏まえ課題や効果を整理して普及・展開を考えていきたい」と話した。
 今後は他の下水処理場でも実証実験を実施し、日常管理業務の効率化への効果を見極めていく。

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