【東京地下鉄】トンネル検査にドローンを活用 全路線導入へ 目視での確認よりも質の高い検査 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【東京地下鉄】トンネル検査にドローンを活用 全路線導入へ 目視での確認よりも質の高い検査

 東京地下鉄は、ドローンを活用したトンネル検査の開発を進めている。目視での確認よりも、高い場所を効果的に確認できるほか、検査データを蓄積することで質の高いトンネル検査が期待される。東京メトロ全路線延長195.1㎞中、トンネルの割合は約165㎞に及ぶ。6日から半蔵門線で導入を開始し、2020年度は丸ノ内線にも活用する。順次、全路線のトンネル検査に導入を予定している。

パイロットによる模擬検査

 25日に東京都江東区の総合研修訓練センターで報道関係者に模擬検査を公開した。今泉直也工務部土木課課長補佐はドローンについて「遠方目視の対象であったトンネル上部や開口部、立坑などへ活用が期待できる」と語る。19年度は5人の社員をドローン操縦者(パイロット)として認定、20年度以降さらに増やしていく方針だ。
 ドローンを使う場所は、非GPS(全地球測位システム)環境で複雑な構造の地下鉄トンネル内であることから、制御装置が働く市販機ではなく、フルマニュアル機を開発した。ベイシスコンサルティングと東京大大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センターが開発に参画している。
 今後は本郷飛行機と共同で、トンネル検査以外での活用を見据えた自立飛行型ドローンの開発も並行して進める。
 
 
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