【建設専門工事業雇用促進・労働改善協議会】学校キャラバンを開催 高校生に建設業の魅力発信  | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【建設専門工事業雇用促進・労働改善協議会】学校キャラバンを開催 高校生に建設業の魅力発信 

 建設産業専門団体九州地区連合会(九州建専連)や九州地方整備局などで構成する建設専門工事業雇用促進・労働改善協議会は10日、鹿島が施工を担当している白十字病院(仮称)建設工事現場で高校生を対象にした学校キャラバン(現場見学会)を開いた。福岡県立福岡魁誠高校総合学科1年の男子生徒12人、女子生徒21人の計33人が参加した。
 学校キャラバンは、現場見学と出前授業を通して高校生に建設産業の役割やものづくりの素晴らしさを伝えている。8日にも北九州市で福岡県立鞍手竜徳高校の生徒を対象に現場見学を実施した。
 当日は、鹿島九州支店の柴田誠工事事務所長が事業概要と注意事項を説明し、現場見学や作業体験を行った。現場では、基礎の型枠工事や1階部分のコンクリート打設を専門工事の人たちが行う様子を見学した。作業体験は、足場、鉄骨組立、ガス圧接、型枠建込などを専門工事業者の指導の下で実施した。

作業体験も行った

 女子生徒は「工事現場は怖いイメージがあったが見学してすてきな現場だと思った。自分でもできそうな仕事があったので職業の選択肢が広がった」と答えた。見学後の意見交換では、「何歳まで働けるか」「休みはあるか」「給料はいくらか」といったさまざまな質問が生徒から上がった。
 最後に柴田所長が「職業体験で皆さんが興味深く作業を体験していて非常に頼もしく楽しみに思った。ぜひ皆さんに建設業に入ってもらい、現場で一緒に働きたい」と呼びかけた。
 施設はS・RC造7階建て延べ2万2437㎡。設計・監理は日本設計。工事費は約79億円。低層部の外壁にKEPT工法を九州で初めて採用した。目地のある基材を塗装してタイル調に仕上げるため、本物のタイルのように法令点検の必要がなく、維持管理費のコスト削減につなげる。
 生産性向上の取り組みでは、各自がiPadを使い、図面の確認や写真撮影、コミュニケーションツールによる連絡を行う。また、現場は4週8閉所で工事を進めている。現在の進捗率は約15%。当日は約100人が作業を行っており、10月末で基礎工事を終え、11月上旬から鉄骨組み立てに着手する。21年2月28日の工事完了を予定している。

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